部長 畠山 真弓 |
2005年 関西医科大学医学部卒業
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皮膚に発生する異常は様々で、古来「皮膚は内臓のかがみ」と言われたように、たった一つの病変から患者の社会的背景や心理的ストレスまで推定できる症例があります。発疹から発せられる情報を見逃さないように、診療を行うことを心がけています。
当院では、とくに近年増加しているアレルギー性疾患(アトピー性皮膚炎・蕁麻疹など)、皮膚外科疾患(皮膚腫瘍・陥入爪甲(巻き爪)・熱傷など)をはじめとして、皮膚疾患全般を対象として診療をおこなっています。”しみ・あざ”の治療もおこなっています。
アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎・蕁麻疹・食物アレルギー・薬疹・接触皮膚炎など)に対し、薬物療法のみならず、必要に応じて皮膚テストなどの精査を行い、原因アレルゲンの究明を行っています。薬疹や接触皮膚炎に対しては原因成分を決定し、代替品を紹介するようにしています。
皮膚外科疾患(皮膚悪性腫瘍・皮膚良性腫瘍・熱傷など)には積極的に手術治療を行っています。全身麻酔が必要な手術やレーザー治療・手術後安静が必要な手術や、熱傷などに対する手術は、入院が適応になります。日帰り手術も行っています。皮膚良性腫瘍では、特に整容面の改善を心がけた外科的手術をしています。種々の皮膚悪性腫瘍に対しては皮弁・植皮を含めた手術を行っています。
原発性多汗症の治療を行っています。
抗コリン薬の内服、水酸化アルミニウムローションの外用を行っています。
重度のワキの多汗症に関してはボツリヌス注射を行っています。
また水疱症・膠原病をはじめとした自己免疫疾患では、入院加療を含めた治療を行っています。
陥入爪甲や弯曲爪甲(巻き爪)では、人工爪や超弾性ワイヤー、フェノール法を用いた根治的な爪の治療を行っています。
単純性血管腫や苺状血管腫などの赤あざに対しては、ダイレーザーによる治療を行っています。小さなお子様なら全身麻酔下で行うこともできます。
太田母斑や異所性蒙古斑などの青あざに対しては、Qスイッチアレキサンドライトレーザーによる治療を行っています。小さなお子様なら全身麻酔下で行うこともできます。
尋常性乾癬・尋常性白斑・アトピー性皮膚炎などの疾患に対して、紫外線治療(UVA・ナローバンドUVB照射)が可能です。また、重症な尋常性乾癬に対しては体の免疫機能にかかわるサイトカインに働きかける抗 TNFα阻害薬などの生物学的製剤の投与も可能です。
いわゆる”しみ”に対しては、Qスイッチアレキサンドライトレーザー・ハイドロキノン軟膏・トレチノイン軟膏などを用いた治療もとりいれています。”しみ”には様々な種類があるため、患者さまと最適な治療法を相談の上施行します。(しみ診療は自費となります。)